この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅧ 予知夢~黒い霧~♦
 やはり、直輝の側にいるべきだったのは、この自分ではなく有喜菜であったのか。
 紗英子はもう、どれほど言葉を尽くそうと、夫の心を取り戻せないことを知った。
「子どものこれからの養育費はもちろん、俺がすべて負担する。お前が生んだというのならば、認知もできようが、残念ながら、今のこの国の法律ではそれも認められない。だが、たとえ戸籍上は赤の他人でも、この子が俺の子どもだという事実は変わらないし否定するつもりもないんだ。それだけは理解して欲しい」
 去ってゆく直輝にできることは、それが精一杯だと判っていた。彼は彼なりに最後まで誠意を尽くそうとしているのだ。不実な男であれば、代理出産は紗英子一人が勝手に行ったことと言い逃れて知らん顔もできるのだから。
「判ったわ」
「じゃあ。俺はもう行くよ」
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ