この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第10章 ♦RoundⅧ 予知夢~黒い霧~♦
「怒らないで。大きな声を出したら、赤ちゃんが起きてしまうわよ」
 ムキになる紗英子とは反対に、有喜菜は至って落ち着き払っている。
「誰もそんなことを言っているのではないの。それに、何が正しくて間違いだったかなんて、それこそ天の神さまにしか判らないでしょう。ただ」
 有喜菜は言いかけ、口をつぐんだ。紗英子から視線を剝がし、ベッドの側―窓越しに何かを見ている。
「ただ?」
 沈黙に堪りかねて問うと、有喜菜は視線を窓の外に投げたままで呟いた。
「ただ、判っているのは、二十四年前、あなたが直輝を好きだったように、私も彼を好きだったっていうこと」
 そのひと言に、紗英子は鋭く息を呑んだ。
 やはり、有喜菜も昔、直輝を好きだったのだ! 
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ