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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第3章 ♠RoundⅡ(哀しみという名の現実)♠
 紗英子はどうしても何でも自分本位に考えてしまう。だから、直輝にも与えられるばかりで、自分から与えようとはしなかった。それは何も記念日の贈り物のことだけを言っているのではない。この十三年間、あらゆるもの―品物だけでなく優しさや愛情すらも、紗英子はもしかしたら直輝から与えられっ放しだったのではないか。
 むろん、紗英子は紗英子なりに直輝を必要とし、愛していた。しかし、それはあくまでも夫としての直輝、将来、生まれるはずであった子どもの父親としての彼であったような気がする。
 明確なところはまだ判らなかったけれど、このままではいけない。紗英子は初めて、そんな想いになっていた。
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