この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠
「でも、ちょっと見には大人しいタイプに見えるけど、実はそうでもなくて内に強さと情熱を秘めた子だって、すぐに判ったけどな」
「何よ、それって、あまり褒められた気がしないんだけど?」
紗英子が軽く睨むのに、直輝は愉快そうに声を上げて笑った。
「そうか? 俺は別にけなしてるつもりもないんだが。単に思ってることを言ってるだけだよ、まあ、褒め言葉と受け取って欲しいところだ」
「素直じゃないところ、直君は全然変わらないのね。褒めるのなら、素直に褒めてくれれば良いのに」
と、紗英子も昔を思い出している中に、つい〝直君〟と当時の呼び方になっていた。結婚するまで、紗英子は直輝をそう呼んでいたからだ。
「そっか? どうやら、それは完全にけなされてるようだな」
口ではそう言いながらも、直輝は特に気を悪くしている風はない。こうして話していると、まるで本当に十四歳の昔に戻ったかのようだ。
「俺からのプレゼントも開けてみてくれよ」
促され、紗英子は頷いた。
「本当だ、ごめんね。お喋りに夢中になって」
「何よ、それって、あまり褒められた気がしないんだけど?」
紗英子が軽く睨むのに、直輝は愉快そうに声を上げて笑った。
「そうか? 俺は別にけなしてるつもりもないんだが。単に思ってることを言ってるだけだよ、まあ、褒め言葉と受け取って欲しいところだ」
「素直じゃないところ、直君は全然変わらないのね。褒めるのなら、素直に褒めてくれれば良いのに」
と、紗英子も昔を思い出している中に、つい〝直君〟と当時の呼び方になっていた。結婚するまで、紗英子は直輝をそう呼んでいたからだ。
「そっか? どうやら、それは完全にけなされてるようだな」
口ではそう言いながらも、直輝は特に気を悪くしている風はない。こうして話していると、まるで本当に十四歳の昔に戻ったかのようだ。
「俺からのプレゼントも開けてみてくれよ」
促され、紗英子は頷いた。
「本当だ、ごめんね。お喋りに夢中になって」