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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠
「うん。紗英子が浴衣を着て、髪をアップにしてただろ。あの時、うなじが丸見えで、それが俺の眼に妙に色っぽく見えてさ。別に全体を見ても色っぽいなんて思わないのに、何でだか首筋を見ると、妙な気分になるんだ。この子はうなじでそそられるんだなって、思ったんだ」
「やあね。爽やかな笑顔を振りまいてたくせに、内心はそんなことを考えてたの。直輝さんって、その頃から、むっつり助平だったのね」
「むっつり助平、そりゃ、ないだろう」
直輝の声が笑いを含んでいる。
彼が笑う度に、熱い吐息がうなじにかかり、ゾクゾクとした震えが首筋から身体全体に走った。
やがて直輝の手がゆっくりと動き、紗英子の胸のふくらみをセーター越しに包み込む。
「なあ、良いだろう?」
その言葉が何を意味するのか、流石に判った。二日前のことがある。ここで拒絶すれば、もう後戻りはできない、二人の関係がのっぴきならない状況になるのは明らかだった。
それに、今ならば、難しい理屈など関係なしに直輝に身を委ねても良いと思える。いや、何より誰より、紗英子自身が直輝に抱かれたいと切望していた。
「やあね。爽やかな笑顔を振りまいてたくせに、内心はそんなことを考えてたの。直輝さんって、その頃から、むっつり助平だったのね」
「むっつり助平、そりゃ、ないだろう」
直輝の声が笑いを含んでいる。
彼が笑う度に、熱い吐息がうなじにかかり、ゾクゾクとした震えが首筋から身体全体に走った。
やがて直輝の手がゆっくりと動き、紗英子の胸のふくらみをセーター越しに包み込む。
「なあ、良いだろう?」
その言葉が何を意味するのか、流石に判った。二日前のことがある。ここで拒絶すれば、もう後戻りはできない、二人の関係がのっぴきならない状況になるのは明らかだった。
それに、今ならば、難しい理屈など関係なしに直輝に身を委ねても良いと思える。いや、何より誰より、紗英子自身が直輝に抱かれたいと切望していた。