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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠ 
「直君」
 昔のように少しだけ甘えて呼ぶと、直輝は即座に反応した。しばらく紗英子の胸をセーターの上からその感触を楽しむように揉んでいたかと思うと、もどかしげにセーターをたくし上げた。その下のスリップも乱暴に押しのけると、ブラジャーが現れる。彼は手慣れた様子でフォックをはずす。やがて、小柄な割にはふっくらとした乳房がまろび出て、直輝の息は更に荒くなった。
 直輝はそのまま紗英子を抱き上げ、寝室へと運んでゆく。ベッドに静かに降ろされた時、紗英子は甘い期待に身体が震えるのを感じた。
「―好きだよ、紗英子」
 直輝はいつも紗英子の身体中に触れながら、惜しみなく愛の言葉を囁くのを怠らなかった。本心もむろん混じっているのであろうが、その点はマメな男だ。
 直輝の手によって、セーターを脱がされ、すべてを剥ぎ取られてゆく。ベッドの下には脱ぎ棄てられたセーターや下着が散らばった。ブラ、ショーツ、スカートが放り投げられた。薄手のストッキングはもどかしいのか、直輝は一挙に引き裂いた。
「そのストックキング、高かったのよ」
 紗英子が訴えると、直輝が含み笑った。
「また同じものを買ってあげるから」
 紗英子は既に直輝の手によって全裸にされていた。
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