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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第5章 ●わたしのアソコがおかしいの…
――春日が語ったことは、平凡に、幸せに育ってきた…
少なくとも、今の今までそう思い込んでいた茉奈にとって、衝撃のものだった…
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春日は、蘇我製薬で特殊な薬を作る研究チームに所属していた。
その薬とは――一種の催淫剤――つまり、『媚薬』だった。
しかし、その媚薬は、従来の媚薬とは違う。
対象の男性や女性に直接服用させるものではなく、「人間の身体を通じて」作用するものだった。
研究チームが着目したのは、古い文献にしばしば見られる贈答用の少女『毒姫』の存在だった。
『毒姫』とは、弱い毒を含んだ薬草を幼いころから食べさせられて育つ少女のことで、
毒を定期的に摂取することで、だんだんと少女自身の体液に毒の成分が定着し、
少女の唾液や、愛液が、毒性を持つようになるのだという。
古代には、このような娘を美しく着飾らせて、性技を仕込み、敵国に贈ったという。
『毒姫』を贈られた敵国の王は、その娘を愛玩し、その娘と交わることで、
徐々に毒を摂取し、身体は弱り、その国はたおれたという。
しかしこの方法は、毒を使うために危険性も高く、
多くの少女達が、『毒姫』となる前に命を落としたという。
――では…、『毒』ではなければ?
少なくとも、少女を殺してしまうことなく、継続的に薬の投与が可能であればいい。そして、贈る先の相手を、意のままに操ることができればよい…。
――そこで生まれたコンセプトが、『生きた媚薬』。幼いころから媚薬を継続的に投与され、少女自身の肉体が媚薬の作用を持つようになった娘『愛玩寵姫』だった。
いつの時代にも、地位ある男は美しい女を求める。
そして、そのような女は、金、政治、各種の取引のために使われる。
蘇我製薬ではいわばそのような「裏の世界」のために、『生きた媚薬』を作る研究に巨額を投じていたのだ……。
少なくとも、今の今までそう思い込んでいた茉奈にとって、衝撃のものだった…
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春日は、蘇我製薬で特殊な薬を作る研究チームに所属していた。
その薬とは――一種の催淫剤――つまり、『媚薬』だった。
しかし、その媚薬は、従来の媚薬とは違う。
対象の男性や女性に直接服用させるものではなく、「人間の身体を通じて」作用するものだった。
研究チームが着目したのは、古い文献にしばしば見られる贈答用の少女『毒姫』の存在だった。
『毒姫』とは、弱い毒を含んだ薬草を幼いころから食べさせられて育つ少女のことで、
毒を定期的に摂取することで、だんだんと少女自身の体液に毒の成分が定着し、
少女の唾液や、愛液が、毒性を持つようになるのだという。
古代には、このような娘を美しく着飾らせて、性技を仕込み、敵国に贈ったという。
『毒姫』を贈られた敵国の王は、その娘を愛玩し、その娘と交わることで、
徐々に毒を摂取し、身体は弱り、その国はたおれたという。
しかしこの方法は、毒を使うために危険性も高く、
多くの少女達が、『毒姫』となる前に命を落としたという。
――では…、『毒』ではなければ?
少なくとも、少女を殺してしまうことなく、継続的に薬の投与が可能であればいい。そして、贈る先の相手を、意のままに操ることができればよい…。
――そこで生まれたコンセプトが、『生きた媚薬』。幼いころから媚薬を継続的に投与され、少女自身の肉体が媚薬の作用を持つようになった娘『愛玩寵姫』だった。
いつの時代にも、地位ある男は美しい女を求める。
そして、そのような女は、金、政治、各種の取引のために使われる。
蘇我製薬ではいわばそのような「裏の世界」のために、『生きた媚薬』を作る研究に巨額を投じていたのだ……。