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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第6章 ●わたしは普通にもどれない…
頭をやさしく撫でてもらいながら、茉奈は一晩をあかした。
――チュン。チュチュン!…チチチ……。
再び、朝。小鳥のさえずりが聞こえる。いつのまにか眠りこけていたようだ。
泣きはらした目をあけると、そこには女――「春日」が居た。
(……このひとは…。敵…?それとも、味方…?)
父を、母を、そして自分を追い込んだという「蘇我製薬」。
その一員であるらしき女「春日麻耶」は、しかし、父のことを「先生」と呼び、常に茉奈の心配をしている様子だった。
隣で眠っている春日の横顔を見ると、美しく優しい、そう、姉がひとりやってきたような、そんな気持ちになった。
(……やっぱり……悪いひとじゃ…なさそう……)
少女を『生きた媚薬』にするなどという異常な研究に携わっているような女性には、とても見えなかった。
――チュン。チュチュン!…チチチ……。
再び、朝。小鳥のさえずりが聞こえる。いつのまにか眠りこけていたようだ。
泣きはらした目をあけると、そこには女――「春日」が居た。
(……このひとは…。敵…?それとも、味方…?)
父を、母を、そして自分を追い込んだという「蘇我製薬」。
その一員であるらしき女「春日麻耶」は、しかし、父のことを「先生」と呼び、常に茉奈の心配をしている様子だった。
隣で眠っている春日の横顔を見ると、美しく優しい、そう、姉がひとりやってきたような、そんな気持ちになった。
(……やっぱり……悪いひとじゃ…なさそう……)
少女を『生きた媚薬』にするなどという異常な研究に携わっているような女性には、とても見えなかった。