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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第6章 ●わたしは普通にもどれない…
――ピピピピピピピピピピピ…!

突然、けたたましい電子音が鳴った。
すると、春日が、あわてた様子で飛び起きた。

「茉奈ちゃん!?」

びっくりしながら、茉奈は答えた

「は、はい…。」
「…あ、ああ、そこに居たのね。…居なくなっちゃったかと思って」
「……そんな、こと。他に行くところがあるわけじゃないし…。」
「茉奈ちゃん、身体は大丈夫?」
「……えっ?」

茉奈は身体のことを言われて、あらためて自分の身体を確認してみると、少し熱いような気がしてきた

「少し…熱いかもしれません…。熱…?」
「…貴女が『薬』を飲んでから、そろそろ11時間が経つの。急いで薬を飲まないと」
「えっ、でも。『薬』はもう、あれしか…」
「いいえ。ちょっと待って」

そう告げると、春日は彼女自身のバッグから、小さな袋を取り出した。
彼女の手には、青い錠剤のシートが、20枚ほど握られていた。

「それ、は…?」

形は彼女の父がくれていたものに良く似ているようだが、色が違う。
父がくれた『薬』は、白だったが、今度のは錠剤自体が、薄い水色をしている。

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