この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第1章 ●わたしの普通が壊れてく…
――どれくらいの時が経ったのだろう…。
(手足が…つめたい…)
かすかな意識が、茉奈に芽生えてくる。
(あれ…わたし…いつのまに眠って…でも…目があけられない…寒い…)
全身がだるく、力がはいらない。ただ、手と足の先が冷たいという感覚だけがあった。
(ここ…どこなんだろう…)
無音の空間。いや、耳栓をされているようだ。目も、あけようとしてみたがあけられない。どうやら包帯のようなもので、目を覆われているようだ。しかし、やけに身体がスースーする。どうやら、いつのまにか服を脱いで、スリップドレス一枚になっているようだ。
(なんで…目隠し…されてるんだろう…ここ…どこ…?)
意識が少しずつ戻ってくるにつれ、不安な気持ちが大きくなってくる。
息を吸い込むと、少しだけ埃っぽいような気がする。
と、視覚と聴覚を奪われた彼女の唇に、熱いものが触れた。
「……あッ!?」
一瞬驚いてあごを引く。すると、もう一度何かを押し当てられる。
目と耳をふさがれても、嗅覚は生きている。匂いをかぐと、それが何者であるかわかった。
(シチュー…?)
確かに、起きたばかり、身体は寒気がしている。唇にあてられたスプーンは、器用に、一口で飲み込める量のシチューを、彼女の口に流し込もうとしている。
(おい、しい…。)
ぼんやりとした意識の中で、彼女はシチューを口にする。
その味から、段々と、記憶が戻ってくる。
「あっ…!」
(私…!シチューを食べている最中に、いつのまにか意識を失って…!!)
「……いやっ!」
茉奈は彼女への給餌を拒否した。手で押しのけようと思ったが、それはかなわなかった。
そこで彼女は初めて気が付いた。自分が、椅子の肘掛に手首を、椅子の足に足首を、それぞれ縄で繋がれているのだ、ということに…。
(手足が…つめたい…)
かすかな意識が、茉奈に芽生えてくる。
(あれ…わたし…いつのまに眠って…でも…目があけられない…寒い…)
全身がだるく、力がはいらない。ただ、手と足の先が冷たいという感覚だけがあった。
(ここ…どこなんだろう…)
無音の空間。いや、耳栓をされているようだ。目も、あけようとしてみたがあけられない。どうやら包帯のようなもので、目を覆われているようだ。しかし、やけに身体がスースーする。どうやら、いつのまにか服を脱いで、スリップドレス一枚になっているようだ。
(なんで…目隠し…されてるんだろう…ここ…どこ…?)
意識が少しずつ戻ってくるにつれ、不安な気持ちが大きくなってくる。
息を吸い込むと、少しだけ埃っぽいような気がする。
と、視覚と聴覚を奪われた彼女の唇に、熱いものが触れた。
「……あッ!?」
一瞬驚いてあごを引く。すると、もう一度何かを押し当てられる。
目と耳をふさがれても、嗅覚は生きている。匂いをかぐと、それが何者であるかわかった。
(シチュー…?)
確かに、起きたばかり、身体は寒気がしている。唇にあてられたスプーンは、器用に、一口で飲み込める量のシチューを、彼女の口に流し込もうとしている。
(おい、しい…。)
ぼんやりとした意識の中で、彼女はシチューを口にする。
その味から、段々と、記憶が戻ってくる。
「あっ…!」
(私…!シチューを食べている最中に、いつのまにか意識を失って…!!)
「……いやっ!」
茉奈は彼女への給餌を拒否した。手で押しのけようと思ったが、それはかなわなかった。
そこで彼女は初めて気が付いた。自分が、椅子の肘掛に手首を、椅子の足に足首を、それぞれ縄で繋がれているのだ、ということに…。