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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第1章 ●わたしの普通が壊れてく…
「茉奈ちゃん。お腹すいてない?部活遅くまでやってるのね」
「え、ええと、あの」
「いいのいいの、茉奈ちゃんは覚えてないかもしれないけど、あたしは貴女を知ってるわ。ね。シチュー、嫌いじゃない?」
「いえ、えっと、好き、です」
「そう、よかった。」
人懐こい笑顔を浮かべる女のペースにはまってしまう。
(やっぱり…家政婦さん…なのかな…?それとも親戚のひと…?)
何はともあれ、危険な人物ではなさそうだ。
「どれくらい食べる?」
「あ、普通くらいで…」
「これくらい?」
「あ、ありがとうございます」
女が手慣れた様子でシチューを皿に盛る。
じゃがいもと人参の入った、ホワイトシチュー。
料理に苦手意識があり、ここ2日インスタントやレトルトだけで過ごしていた茉奈は、思わず「わぁ…」と声をあげた。
「お口に合うといいけど」
「美味しそうです…!いただきます!」
このシチューが、彼女の運命の分岐点だということを、彼女は今はまだ知らない。
熱い白いスープをスプーンに乗せ、彼女は自らの口に運んでいく。
ひと口、ふた口…。
――そして、しばらくの時が経った後。
そこには、人懐こい笑みを張り付けたままの女と、冷めきったシチュー、
そして、ぐったりと椅子にもたれかかる茉奈が、残されていた。
「え、ええと、あの」
「いいのいいの、茉奈ちゃんは覚えてないかもしれないけど、あたしは貴女を知ってるわ。ね。シチュー、嫌いじゃない?」
「いえ、えっと、好き、です」
「そう、よかった。」
人懐こい笑顔を浮かべる女のペースにはまってしまう。
(やっぱり…家政婦さん…なのかな…?それとも親戚のひと…?)
何はともあれ、危険な人物ではなさそうだ。
「どれくらい食べる?」
「あ、普通くらいで…」
「これくらい?」
「あ、ありがとうございます」
女が手慣れた様子でシチューを皿に盛る。
じゃがいもと人参の入った、ホワイトシチュー。
料理に苦手意識があり、ここ2日インスタントやレトルトだけで過ごしていた茉奈は、思わず「わぁ…」と声をあげた。
「お口に合うといいけど」
「美味しそうです…!いただきます!」
このシチューが、彼女の運命の分岐点だということを、彼女は今はまだ知らない。
熱い白いスープをスプーンに乗せ、彼女は自らの口に運んでいく。
ひと口、ふた口…。
――そして、しばらくの時が経った後。
そこには、人懐こい笑みを張り付けたままの女と、冷めきったシチュー、
そして、ぐったりと椅子にもたれかかる茉奈が、残されていた。