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愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第7章 ■お屋敷へ…
茉奈の同意を取り付けた後の、慎弥の動きは早かった。
まだ世慣れていない茉奈を上手に諭すと、速やかに何枚かの書類にサインをさせ、茉奈に荷物をまとめるように指示した。
そして、春日に着替えを命じると、洸弥を連れて、車を寄せてくる。と告げて、去った。
「ふぅ……!」
(なんだか、凄く忙しい感じ)
茉奈は春日と2人きりになり、ようやくひと息ついた。
「あの方達はいつもあんな感じよ。……忙しくて驚いた?」
「少し。でも、もう、決めたことだから…」
「そう…。流石、度胸があるわね。」
「そんな、度胸なんて。」
「私が貴女くらいの年だったら、パニックになってベソかいてるわ。きっと。」
(私も…春日さんが居なければ…ううん、今でも気を抜いたら、泣きそう、だけど…。)
そう思ったが、それを言ったら自分が弱気になりそうで、口には出せなかった。
茉奈は話題を変えようと、わざと明るく言った。
「着替え。って言っていたけど、あれは何のことかしら…」
「外に出ていける格好に、という意味だと思うけれど、お屋敷への御目通りだったら、少し、正式な衣装が必要ね」
「ドレスとか?一応フォーマルならいくつか…」
「けれどさっきのお二人の口ぶりだと、衣装は用意してあるってことだったから…。もしかして!」
2人には思い当たる節があった。
そう、先ほど届けられた、段ボールの荷物である。
まだ世慣れていない茉奈を上手に諭すと、速やかに何枚かの書類にサインをさせ、茉奈に荷物をまとめるように指示した。
そして、春日に着替えを命じると、洸弥を連れて、車を寄せてくる。と告げて、去った。
「ふぅ……!」
(なんだか、凄く忙しい感じ)
茉奈は春日と2人きりになり、ようやくひと息ついた。
「あの方達はいつもあんな感じよ。……忙しくて驚いた?」
「少し。でも、もう、決めたことだから…」
「そう…。流石、度胸があるわね。」
「そんな、度胸なんて。」
「私が貴女くらいの年だったら、パニックになってベソかいてるわ。きっと。」
(私も…春日さんが居なければ…ううん、今でも気を抜いたら、泣きそう、だけど…。)
そう思ったが、それを言ったら自分が弱気になりそうで、口には出せなかった。
茉奈は話題を変えようと、わざと明るく言った。
「着替え。って言っていたけど、あれは何のことかしら…」
「外に出ていける格好に、という意味だと思うけれど、お屋敷への御目通りだったら、少し、正式な衣装が必要ね」
「ドレスとか?一応フォーマルならいくつか…」
「けれどさっきのお二人の口ぶりだと、衣装は用意してあるってことだったから…。もしかして!」
2人には思い当たる節があった。
そう、先ほど届けられた、段ボールの荷物である。