この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛玩寵姫 - Dream Dolls - 茉奈
第9章 ■牡丹の振袖…
「君が。小泉君のとこの学生というのは」
「…はい。春日摩耶です」
答えると、男性は言った
「振袖がよく似合う。君はこれから『牡丹』と名乗るといい」
「牡丹、ですか?」
きょとん、とした目で男性を見返した春日に、男性ーー蘇我泰三は告げた。
「そう、牡丹だ。可憐に堕ちる花になれ」
そう言って男性は、何か布を手に持つと、彼女の目の前にかざした。一瞬、甘い香りが少女の鼻腔をくすぐる。その直後。少女は、ポトリと落ちる牡丹の花のように、赤い絨毯の上に倒れた。