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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第7章 レートー

「女神よ、見覚えはあるまいが、この岩はあなたの妹御アステリアーだ。実は彼女もあなた同様ゼウスに見そめられたのだがな、ヘーラーの怒りを憚って求愛を拒み、鶉に身を変えて海に飛び込んだのだ。彼女はそのまま浮き島となり、その名もオルテュギアー島と呼ばれて、今の今まで根無し草のように海中を漂っておったのだよ」
「何ですって!!」
妹もゼウスに口説かれていたとは知らぬ事実にレートーは絶句しました。
それにしても、姉妹2人が同じ男に求愛された挙げ句、1人は愛を受け入れたためにその妻からひどい目に遭わされ、1人は拒絶するために美しい女神の姿を捨てて岩塊にならねばならなかったとは、一体何という巡り合わせでしょうか。
レートーの様子を見ながらも、ポセイドーンが更に言葉を紡ぐ
「海中を漂っておったが故に、この島は陽の光を一度も浴びておらぬ。これをしっかりと固定してレートーの御子の産屋としよう。これで一応ヘーラーの顔も立てられるし、レートーも遠慮せず御子を生める。よしよし、早速取りかかろう」
こうして産所のセッティングが始められました。
オルテュギアー島は波の上高く引き出され、4本のアダマスの柱で海底に繋ぎ止められました。
さらに、ボレアースによってレートーが島に降ろされると、陽光を避けるため島全体が波のドームですっぽりと覆い隠されました。
「何ですって!!」
妹もゼウスに口説かれていたとは知らぬ事実にレートーは絶句しました。
それにしても、姉妹2人が同じ男に求愛された挙げ句、1人は愛を受け入れたためにその妻からひどい目に遭わされ、1人は拒絶するために美しい女神の姿を捨てて岩塊にならねばならなかったとは、一体何という巡り合わせでしょうか。
レートーの様子を見ながらも、ポセイドーンが更に言葉を紡ぐ
「海中を漂っておったが故に、この島は陽の光を一度も浴びておらぬ。これをしっかりと固定してレートーの御子の産屋としよう。これで一応ヘーラーの顔も立てられるし、レートーも遠慮せず御子を生める。よしよし、早速取りかかろう」
こうして産所のセッティングが始められました。
オルテュギアー島は波の上高く引き出され、4本のアダマスの柱で海底に繋ぎ止められました。
さらに、ボレアースによってレートーが島に降ろされると、陽光を避けるため島全体が波のドームですっぽりと覆い隠されました。

