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第2章 ゼウスの最初の妻メーティス

クロノスが権力を失ったその後……


『ティタノマキア』での功績によって神々の王となったゼウスは


「メーティス、俺の妻にならないか？」


そう言われメーティスは


「はい。よろしくお願いします」


ゼウスはメーティスを妻として迎え入れ、その後メーティスは妊娠しました


それを知ったガイヤとウーラノスは


『メーティスの子はゼウスよりも聡明で剛毅であり、もし男児であったらゼウスの地位を脅かすであろう』


と予言したのだった


「せっかく手に入れた俺の力を…奪われて堪るものか！！」


ゼウスは祖父ウーラノスや父クロノスのように子に権力を奪われることを恐れ、用心のためにメーティスにこう話を持ちかけた


「メーティス、お前は化けるのが得意であったな？」


「はい、どんな姿にもなれます」


「では、甕の水に変身できるかな？いいや出来まい！」


バカにされたメーティスはムキになって


「出来ますわ！見せてごらんに入れましょう」


そうして水に化けたところ、父クロノスのようにゼウスはメーティスを飲み込んだのだった