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真夜中の贈り物
第7章 その蜜は秘密の蜜
「でもっ……」
機甲科とは陸自の中でも女性にはハードな職種で、戦車部隊と偵察隊に分かれている。
私のお目当ての機甲科偵察隊というのは、消防隊で例えるとレスキュー隊のようなもので、厳しい野外訓練が多く人気は高くないが、かといって誰でもなれる配属先ではなかった。
適正検査、そして能力試験の成績が良くなければ入ることはできない。
前期教育で希望したものの、配属されなかった私は、それでも普通科の偵察隊に入れたことを感謝しなければならないと言えよう。
でも、やっぱり夢は夢なんだ。
あきらめきれなかった私は陸曹任官に臨んで再度希望を出してしまったのだ。
「まあ聞け、安原」と、小笠小隊長。
「俺はチャンスの話をしているんだ」
「チャンス?」
機甲科とは陸自の中でも女性にはハードな職種で、戦車部隊と偵察隊に分かれている。
私のお目当ての機甲科偵察隊というのは、消防隊で例えるとレスキュー隊のようなもので、厳しい野外訓練が多く人気は高くないが、かといって誰でもなれる配属先ではなかった。
適正検査、そして能力試験の成績が良くなければ入ることはできない。
前期教育で希望したものの、配属されなかった私は、それでも普通科の偵察隊に入れたことを感謝しなければならないと言えよう。
でも、やっぱり夢は夢なんだ。
あきらめきれなかった私は陸曹任官に臨んで再度希望を出してしまったのだ。
「まあ聞け、安原」と、小笠小隊長。
「俺はチャンスの話をしているんだ」
「チャンス?」