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真夜中の贈り物
第7章 その蜜は秘密の蜜
    ※    ※    ※


「光学迷彩投薬実験……?」

「そうだ」

 私の問いに司令がうなずく。

 地下実験室は、その名の通り試験管やら何やら普段目にしたことのない器具や装置が並べられていた。

 司令の他には三人の男性。

 まず、この施設の研究チームのリーダーだという若い博士。

 白衣で眼鏡、むくつけき男性自衛官に囲まれた日常に慣れた身にはちょっと新鮮なナヨッとした感じ。

 あとの二人は顔を知らないが背広組のエライ人だというのは雰囲気でわかった。

 ロマンスグレーのフサフサな髪が誇らしげに見えるやや年配のオジサマ紳士。そして仕事のできる風の精悍な顔立ちの黒スーツの男。

 ボスとその部下といった関係だろう。

 防衛庁関連の人だろうか?
 極秘部隊という話だから、部外者ではないだろう。
 おそらく実験とやらを見に来たのだ。
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