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真夜中の贈り物
第7章 その蜜は秘密の蜜
最後にチラリと小笠司令を見る。
司令は私の目を見つめ返して頷いてくれた。
大丈夫だ。そう言って勇気づけてくれているようだった。
よし!
私は意を決すると、ひと口サイズの黄金の液を一気に飲み下した。
バイク乗りなら、思い切りの良さは大事!
「おお……」
オジサマが驚きの声を上げる、
傍らのポーカーフェイスな感じの部下すら驚愕の表情を浮かべていた。
何にそんなに驚いているのだろう……って、えっ!?
私……私、手が! 手がないっ! 手がなくなってる!
作業服の袖口がポッカリと穴を空けている。
そして、先ほどまで薬が入っていたカラの試験管が目の前に浮かんで……。
それを掴んでいるはずの私の手が……どこにもない!
いや、試験管を手に持つ感覚はある……見えていないのだ。
見えなくなっているだけだ、これは。
司令は私の目を見つめ返して頷いてくれた。
大丈夫だ。そう言って勇気づけてくれているようだった。
よし!
私は意を決すると、ひと口サイズの黄金の液を一気に飲み下した。
バイク乗りなら、思い切りの良さは大事!
「おお……」
オジサマが驚きの声を上げる、
傍らのポーカーフェイスな感じの部下すら驚愕の表情を浮かべていた。
何にそんなに驚いているのだろう……って、えっ!?
私……私、手が! 手がないっ! 手がなくなってる!
作業服の袖口がポッカリと穴を空けている。
そして、先ほどまで薬が入っていたカラの試験管が目の前に浮かんで……。
それを掴んでいるはずの私の手が……どこにもない!
いや、試験管を手に持つ感覚はある……見えていないのだ。
見えなくなっているだけだ、これは。