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真夜中の贈り物
第8章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 前編
バサッと音を立てて、キオの目の前の茂みの中から跳躍したのは黒装束に身を包んだずんぐりむっくりの姿。
「あ……お前は!」
キオは知っていた。
左右に大きく離れた大きな目。パックリと裂けた口からは長い舌がちょろりと覗く、東洋のカエルの亜人の棲む島国出身のガマ面の男。
「そうとも! ガマ忍者エクスプローラーのジャガマル様じゃが!」
エクスプローラー。
広大な国土に数々の古代遺跡を持つ秘法の王国リンデーンは、遺跡から持ち帰られた財宝に賞金をつけて買い取っている。
そんな賞金稼ぎのことをエクスプローラー(探索者)と呼び、中でも稼いだ賞金額が上位の者達は敬意を以てランカー・エクスプローラーと称されるのだ。
キオとエヌフィーヌもまた、そんなトップクラスのエクスプローラーであったが、このジャガマルもその一人であった。
「ここは俺様のナワバリじゃが! 勝手な真似は許さんじゃが!」
ジャガマルは吸盤の発達した足指で、キオの頭上の岩棚の逆さになってぶら下がる。
「勝手はそっちじゃねーか! ナワバリなんざ許されてねーぜ?」
「あ……お前は!」
キオは知っていた。
左右に大きく離れた大きな目。パックリと裂けた口からは長い舌がちょろりと覗く、東洋のカエルの亜人の棲む島国出身のガマ面の男。
「そうとも! ガマ忍者エクスプローラーのジャガマル様じゃが!」
エクスプローラー。
広大な国土に数々の古代遺跡を持つ秘法の王国リンデーンは、遺跡から持ち帰られた財宝に賞金をつけて買い取っている。
そんな賞金稼ぎのことをエクスプローラー(探索者)と呼び、中でも稼いだ賞金額が上位の者達は敬意を以てランカー・エクスプローラーと称されるのだ。
キオとエヌフィーヌもまた、そんなトップクラスのエクスプローラーであったが、このジャガマルもその一人であった。
「ここは俺様のナワバリじゃが! 勝手な真似は許さんじゃが!」
ジャガマルは吸盤の発達した足指で、キオの頭上の岩棚の逆さになってぶら下がる。
「勝手はそっちじゃねーか! ナワバリなんざ許されてねーぜ?」