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真夜中の贈り物
第9章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 後編
「クソゲロロロッ! 拙者の……拙者の忍術があああっ……破れるとはじゃがあっ!」
「観念なさいっ! 勝つのは常に清く正く美しい者なのです!」
そう言い放ち、とどめの呪文の詠唱に入ろうとしたそのとき、エヌフィーヌは気づいた。
悔しがるばかりかと思われたジャガマルだったが、顔色ひとつ変えずにいるではないか!
「なーんちゃって! そうはカエルのキンタマじゃがっ!」
「えっ?」
「花遁、霧化粧鬼花粉(きりげしょうおにかふん)っ!」
BOMBっ! ぽぽぽむっ!
弾け目ような音がしてエヌフィーヌの周囲にもうもうと立ち込める薄黄色の煙。
「なっ……なによ、これっ……?」
咄嗟に口を覆うエヌフィーヌ。
目くらましの煙幕か、それとも毒か。
意図はわからぬものの、吸い込まないようにした方がいい。
(見失ってしまいましたわ……どこへ……?)
「観念なさいっ! 勝つのは常に清く正く美しい者なのです!」
そう言い放ち、とどめの呪文の詠唱に入ろうとしたそのとき、エヌフィーヌは気づいた。
悔しがるばかりかと思われたジャガマルだったが、顔色ひとつ変えずにいるではないか!
「なーんちゃって! そうはカエルのキンタマじゃがっ!」
「えっ?」
「花遁、霧化粧鬼花粉(きりげしょうおにかふん)っ!」
BOMBっ! ぽぽぽむっ!
弾け目ような音がしてエヌフィーヌの周囲にもうもうと立ち込める薄黄色の煙。
「なっ……なによ、これっ……?」
咄嗟に口を覆うエヌフィーヌ。
目くらましの煙幕か、それとも毒か。
意図はわからぬものの、吸い込まないようにした方がいい。
(見失ってしまいましたわ……どこへ……?)