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真夜中の贈り物
第9章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 後編
「どっ……どうして!?」
あり得ない。
分身は虚像なのだ。
物理的に捉まえられるということがあるわけがない。
なのに何故?
「ゲロヒヒヒッ! 花粉じゃがっ! 拙者の撒き散らした花粉は幽界夢幻草(かくりょのむげんそう)の花粉じゃがっ! 触れたものは例え幻でも実体を得てこの世に現れるのじゃがあっ!」
「なっ……そんな……!」
つまり、あの薄黄色の煙はそのなんとか草の花粉であり、それをたっぷりと浴びたエヌフィーヌの分身の幻たちは、実体となってしまったということか。
そして、ジャガマル自身も自分の分身に花粉を纏わせ、実体を持たせてから地に潜り、襲い掛かって来たのだ。
偽物(フェイク)同士の戦いであるという先入観の分、エヌフィーヌの隙となった。
あり得ない。
分身は虚像なのだ。
物理的に捉まえられるということがあるわけがない。
なのに何故?
「ゲロヒヒヒッ! 花粉じゃがっ! 拙者の撒き散らした花粉は幽界夢幻草(かくりょのむげんそう)の花粉じゃがっ! 触れたものは例え幻でも実体を得てこの世に現れるのじゃがあっ!」
「なっ……そんな……!」
つまり、あの薄黄色の煙はそのなんとか草の花粉であり、それをたっぷりと浴びたエヌフィーヌの分身の幻たちは、実体となってしまったということか。
そして、ジャガマル自身も自分の分身に花粉を纏わせ、実体を持たせてから地に潜り、襲い掛かって来たのだ。
偽物(フェイク)同士の戦いであるという先入観の分、エヌフィーヌの隙となった。