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真夜中の贈り物
第9章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 後編
「そう邪険にせずとも良いゲロ……ホレ、お主もあの宙ぶらりんの相棒の如く天にも昇る心地にしてやるじゃが」

「そんなこと……な、る……もん……ですかっ!」

「なるんじゃが……なるったらなるんじゃがあっ……」

「あり得ませんわ……ぜっ……たい……に……!」

 もみ合う七体七の男女。
 エヌフィーヌは腕を突っ張り、ジャガマルは抱き寄せる。

 ……と、出し抜けにカエル忍者が両手の平をパンと打ち合わせ、エヌフィーヌの視線を引きつけた。

「お庭忍法、花催眠!」

(しまった……!)

 カエルの眼が妖しく輝き、魅入られたようにしてエヌフィーヌは動きを止めてしまう。

(あ……う、動けない……金縛りの術? いえ、違う……)

 全く動けないわけではなかった。
 ただ、動こうと言う意志が薄弱になってしまったように感じる。

 晒された秘所を隠そうともせず、ゆるりとその場に立ち尽くすエヌフィーヌ。

(何をしたの!?)

 と、心で思うことはできても口には出せない。
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