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真夜中の贈り物
第9章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 後編
 大きすぎることを日頃からエヌフィーヌが気にしている、たわわな肉果実がたゆんと揺れる。

「ゲロッホオッホオオ! これは見事な……見事なお乳じゃがっ……」

 ジャガマルを囲むのは七人の美女、十四の爆乳サイズの乳房。

 絶景哉(かな)!

 術の最中であることも思わず忘れて、触れようと伸ばしたカエルの指を、エヌフィーヌはす……と躱した。

「影……イヤなの……」

 日陰となるのを嫌ったのだ。
 催眠による行動だった。完全に植物になりきってしまっていた。

「ゲログヌヌ……じゃが、植物には次なる習性もあるのじゃがっ」

(習性……? 他に何があるというの……ああ、ううっ……でもそれどころじゃありませんわ……なんとかして催眠を解きませんと! こんな……ああっ……こんな、はしたない格好のままいるなんて耐えられない!)
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