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真夜中の贈り物
第12章 肉奴隷妻 雪希
「……雪希さん、素敵ですよ……うっとりとした顔が一段と美貌を引き立てています」
雪希についている氷裂高校アイスホッケー部キャプテンの冬馬が囁く。首筋にチロリと舌を這わされ、背後から回された彼の手に乳首を上へ下へと弾かれながら、雪希は腰をくねらせた。
「あぁうっ……ぬ、濡れて来ちゃう……こんなこと……こんなこと、間違っているのに……ああ……うっ……も、もっと……」
恥ずかしくてピッタリと閉じた太腿の付け根に、液がこぼれ出す感触。雪希自身もこの心地良さ、甘い堕落の誘惑に逆らえず……この合宿の日々を気づけば望んで続けてしまっているのだった。
いっそ、堕ちてしまえば。
正気をなくてしこの快楽の底なし沼に身を溺れさせてしまえば……
そうすれば自らを蔑み、嫌悪するこの小さな心の葛藤も消え失せて、肉欲の求めるまま悪魔たちに体を魂を明け渡した純粋な享楽の世界に遊ぶことができるのだろう。
しかし、理性というものはそう簡単に失えるものではないらしい。
破廉恥な行為を求めさせられる自分を引き留めようとするか弱い抵抗、その心はまだ雪希には残っていた。
そして悪いことに、その心自体には雪希を正道に引き戻す力は最早なく、背徳感を抱かせるスパイスとして、よりいっそう淫靡な昏い快感の味わいをを引きたてる役目しか果たしていないのだった。
「……これから貴様らには淫らな言葉を口にして貰う!」
鬼岳が怒鳴り声を上げる。