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真夜中の贈り物
第13章 童貞コロシアム

 ズボンの上の凸部を雪希のしなやかな指先が、まるでピアノの鍵盤か何かを演奏するかのように軽やかに撫でる。

(アアッ……な、なんて……気持ち……イイんだっ……)

 あまりの快感に目を開けていられないほどだった。

 自慰行為。

 陽太郎とて年頃の健全な男子だ。勿論したことがある。
 だが、それ以上だった。

 女神の愛撫。女がしてくれるそれは、自分で自分を汚す行為とは比べ物にならないぐらいに……そう、まったく違う。逆だ。それは祝福だった。汚されるのではない、聖なる悦びを授かる行為。

 神聖な、この身を清めてくれる洗礼の快楽……!

 だが、陽太郎がその喜びに身を委ねようとした瞬間、その力がフッと無くなった。

(え……?)

 目を開けると、妖艶な雪希の微笑が、下からのアングルの迫力の乳房の向こうにあった。
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