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真夜中の贈り物
第15章 薔薇のひとつ
男と女にのみ許された結合。
その意味を理解し、敵であるはずの相手とひとつにされ、為すがままに狂わされる。背徳の快感に灼かれる理性。
身体の向きを裏返されたノヴァリスは、自らも両脚をフェリックスの腰にしっかりと絡めて組み。繋がった部分をいっそう強く感じようとする。
熱く疼いて止まらない乳房をフェリックスの厚い胸板に押し潰し、甘えるようにこすりつけては悶えていっそう狂おしい声を出す。
「ああんっ……ああんっ……フェリックス! もっと……んはあぁんっ……欲しい……もっと、欲しいの……貴方が欲しい……ちょうだい……私をもっと狂わせて……どこか遠くへ……心も体も奪って……連れていって……!」
「連れていってやるとも……俺も、一緒に……」
肉棒の動きがより早く、猛々しくなる。
地獄の炎のように閃き、女の身の内をあぶる快楽の突貫。
「あ……あ……貫いて……! このまま全身を突き抜けるぐらい……奥まで……んあっ……ああんっ……フェリックス……ああっ! フェリックス……ッ!」
「行くぞ! ノヴァリス! 喘げ! 俺の想いを受け止めて果てろ!」
「はあっ……んはあああっ! 来るっ……ああっ……っきの……さっきの……また……ああっ! あああっ……何もわからなくなる! んんっ……ひ、ひとつになるのっ……これ、来たらっ……私……フェリックスと本当にひとつに……あああああああああああっ……来るっ……くっ……狂うぅぅぅぅぅぅぅっ!」