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第2章 まずは初体験を

もうダメだー
諦めて、宿泊先の部屋に入ろうとしたとき、後ろから
「あのー、もしかしてひとりー」
と、声をかけられた。振り向くと、冴えない風貌の見るからにダサい男子が、立っていた。

警備員が来て
「そこのカップル！早くルームに入りなさいー！」
と、怒鳴った。
カップルができると、個人で泊まる部屋とは別の、カップル専用ルームに入り泊まることになっていた。
彼とカップルだと勘違いされたのだが、まあ、とりあえず彼と入ろうと思い、彼とルームに入った。入った瞬間、サイレンが鳴り響いた。
放送が流れた。
〈ナンパタイム終了！ナンパタイム終了！〉