この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第7章 夏祭

「ありがと」

 宵は、少女からヨーヨーを受け取りにっこり笑った。

「――へぇー。宵がそんなに寂しがってくれてたなんて、光栄だな」
「……!?」

 突然頭上でそう声がして、宵はとびあがりそうになった。
 顔を上げれば、晃がニコニコ笑いながら宵の顔を覗きこんでいる。
 手に帯と同じ赤色の巾着を持って。

「でもダメだよ。こんな小さな子をナンパしちゃ」
「ちげーよ! ナンパなわけ……」
「宵ってロリコン?」

 平然と聞いてくる晃に、宵はがくっと肩を落とした。
 晃の場合、どこまでが本気なのかわからなくてたちが悪い。
 だいたい、たった五、六才くらいの少女に手を出す高校生がどこにいるというのか。これではロリコン通り越して犯罪だ。

「マジでバカだろおまえ」
「宵より頭いーもん」
「頭のいい悪いじゃねーっての」

 突然現れた晃と口喧嘩を始めてしまった宵に、少女はびっくりしながらも聞いた。

「そのチトとお姉ちゃん、おトモダチさん?」

 だがそれに笑顔で答えたのは、宵ではなく晃だった。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ