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Memory of Night
第7章 夏祭

 宵が買ってきたのは、二人分のお好み焼きと麦茶だった。
 二人で木陰に座りながらそれを食べていると、少しして太鼓の音が聞こえた。それに続いて威勢のいい女性のかけ声も。
 顔をあげると、御輿が見えた。
 色とりどりのハッピを着た人々に担ぎあげられ、道行く人に歓喜の目で見守られながら、屋台の間の大して広くもない通路を進んで行く。
 御輿の上には長い黒髪を一つに束ね、同じくハッピを肩にかけた若い女性が太鼓を叩いていた。

「せいやぁ!!」

 大地まで震わせるようなどすのきいた掛け声が響く。
 その声に応えるように、わぁっと大きな歓声があがった。

「盛り上がってきたなぁ」

 姫橋神社周辺は、さらに増えた人でごったがえしている。
 その様子を遠目に眺めていた晃はつぶやいて、立ち上がった。

「俺たちも行こう?」

 宵の手を掴み立たせてやる。
 祭の本番はこれからだ。
 ゴミを近くのゴミ箱に投げ入れ、二人は熱気の高まった人混みの中へと歩を進めていった。
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