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場所も時間も関係ない!
第1章 初めまして、変態さん【完】

彼女たちがいる
扉付近にゆっくりと
移動をする。
痴漢男の後ろに立った。
私は容赦なく、
スカートの中をまさぐる
厭らしい腕を掴んだ。
「いででで…!」
突然、男が悲鳴をあげるもんだから、
周りの乗客も、当然
痴漢を受けていた彼女も
驚いた表情で振り返った。
だけど、今の彼女の表情は
大変、危険だ。
女の顔だ。
紅潮し、瞳にはうっすら
涙が浮かんでいる。
そんなに、この男のテクニックは
良かったと言うことか。
「貴様、なにをする!?」
「あなたは痴漢を働いていましたね?
次の駅で一緒に降りましょう」
「な、なんだと…!?」
私と男のやり取りを
ぼんやり眺める少女。
なんて、かわいらしいんだ…。
「大丈夫かい?」
「あ、はい…!」
彼女は明日から、
私が必ず守る事にしよう。

