この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
場所も時間も関係ない!
第1章 初めまして、変態さん【完】

長い夢を見た様だった。
次に目を覚ましたのは
見知らぬ天井。
病院のベッドの上だった。
「美弥!良かった…」
ベッドの傍には、
愛美ちゃんが泣きべそで
その後ろには母が居た。
「目が覚めて良かったわ
先生、呼んで来るわね」
そう言って母は出て行った。
「愛美ちゃん、なんで…?」
「覚えてない?
駅のホームで…」
そこで言葉が詰まる。
私は、電車内での出来事を
鮮明に思い出してしまった。
「あ…っ、いや…っ」
「美弥…?美弥!
だめ、落ち着いて!」
目の前がチカチカする。
叫び出しそうになる衝動を
愛美ちゃんの声で抑えて
私は愛美ちゃんの腕の中で
ガタガタと震えた。

