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恋花火
第3章 SEXをするということ
先輩と別れてから2週間過ぎたころ


私は、生理が来ていないことに気が付いた。


心なしか、ここ数日吐き気も続いていた。


「おまえちゃんと飯食ってんの?」


学校も5日ほど休んでいたら、タケルが家にプリントを持ってやって来た。


「…気持ち悪くて、ご飯が食べれない…」

「そんなに別れたことがショックなん?」


ううん、違うの


それがショックなんじゃないの…


タケルの顔を見たら、気が緩んだ。


「私妊娠してるかもしれない…」


そう打ち明けると、タケルは顔色を変えた。


「は…?嘘だろ?避妊してなかったのかよ。」


先輩は、一度も避妊していない。


見かねてコンドームを用意したら、初めだけつけて、イク時は外してた。


「中に出してたってこと?」

「うん…」

「馬鹿じゃねーの」


タケルは激怒して、すっごく怒ったんだけど…


「大丈夫」


そう言って私を抱きしめた。


大丈夫って、なにが大丈夫なんだろう…


わかんないけど、タケルの温もりに安心して、いっぱい、いっぱい泣いた。


…その夜


「…きた」

「は?」

「生理がきた!!」


待ちわびていた生理がきた。


遠い町外れの薬局で妊娠検査薬を買い、いざやってみようとトイレに出向いたら、血が出ていた。


「タケルぅ」

「よかったな、馬鹿オンナ」

「…タケルはさ、彼女とするとき、避妊してたの?」

「当たり前じゃん。」


そんな当たり前のことを出来なかった、リョウ先輩と私。


情けなくてまた、涙が出た。
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