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恋花火
第25章 迷子の森
二日目の練習を終え、後片付けも終えたのは夜21時ジャスト。
終電ギリギリ組は走って校門を抜けていった。
私は昨日と同じく
タケルとも、陸先輩とも
別の車両で帰宅した。
家に帰って、荷物だけ置いて再び外出。
「菜月〜どこ行くんだ〜」
ビールで晩酌中のおじいちゃん。
「タケルんとこ!!」
「お〜仲良しだなぁ〜タケルも好きだけどあのイケメンもじいちゃん好きだぞぉ」
うげ、見られてたのか……
まぁいい。
そして向かったのは、徒歩3分、ダッシュで1分のタケルの家。
「きゃー!!」
いつもみたいに窓から部屋をのぞくと、半裸のタケル。
「おまえ、覗きかよ!いやん♡」
このノリ……今の私にはなんだか安心する。笑
「早く服着てよ!!」
「いきなり来ておいてなんなんだよ」
ブツブツ言いながらもタケルは服を着た。
「で、なに。」
「あのね…陸先輩のことなんだけど…」
「…うん。」
「風邪ひいてるよね?」
「は?」
「もう!気付いてなかったの!?」
「いや、そんなんわかんねーよ。あの練習量で気付けねーわ!!」
「確かに。」
そんな中で気付いた私は、集中してないか意識しすぎてるかのどっちかだね。いや、どっちもか。
「でね、これ……タケルから陸先輩に渡してくれない?あ!私からってのは秘密にしてね。」
「なにこれ」
「しょうがあめと、栄養ドリンク、あとねぎみそ。」
「みそ!?」
「よくおじいちゃんうちらが風邪ひいた時これお湯に溶かして飲ませてきたじゃん」
「わかるけど。これはやめておけよ。」
「えー、なんで。」
「だって俺から渡すんでしょ?俺のセンスだと思われたら困る。」
「失礼な!!」
「嫌なら自分で渡せ」
「お願いしますタケル様」
しょうがないから、しょうがあめと栄養ドリンクだけにした。
「自分で渡せばいいのに。」
「……無理だよ……」
茜先輩の気持ちを知ってしまったし
陸先輩にもこれ以上自分を責めて欲しくない
だからこうするしかないんだよ…。
終電ギリギリ組は走って校門を抜けていった。
私は昨日と同じく
タケルとも、陸先輩とも
別の車両で帰宅した。
家に帰って、荷物だけ置いて再び外出。
「菜月〜どこ行くんだ〜」
ビールで晩酌中のおじいちゃん。
「タケルんとこ!!」
「お〜仲良しだなぁ〜タケルも好きだけどあのイケメンもじいちゃん好きだぞぉ」
うげ、見られてたのか……
まぁいい。
そして向かったのは、徒歩3分、ダッシュで1分のタケルの家。
「きゃー!!」
いつもみたいに窓から部屋をのぞくと、半裸のタケル。
「おまえ、覗きかよ!いやん♡」
このノリ……今の私にはなんだか安心する。笑
「早く服着てよ!!」
「いきなり来ておいてなんなんだよ」
ブツブツ言いながらもタケルは服を着た。
「で、なに。」
「あのね…陸先輩のことなんだけど…」
「…うん。」
「風邪ひいてるよね?」
「は?」
「もう!気付いてなかったの!?」
「いや、そんなんわかんねーよ。あの練習量で気付けねーわ!!」
「確かに。」
そんな中で気付いた私は、集中してないか意識しすぎてるかのどっちかだね。いや、どっちもか。
「でね、これ……タケルから陸先輩に渡してくれない?あ!私からってのは秘密にしてね。」
「なにこれ」
「しょうがあめと、栄養ドリンク、あとねぎみそ。」
「みそ!?」
「よくおじいちゃんうちらが風邪ひいた時これお湯に溶かして飲ませてきたじゃん」
「わかるけど。これはやめておけよ。」
「えー、なんで。」
「だって俺から渡すんでしょ?俺のセンスだと思われたら困る。」
「失礼な!!」
「嫌なら自分で渡せ」
「お願いしますタケル様」
しょうがないから、しょうがあめと栄養ドリンクだけにした。
「自分で渡せばいいのに。」
「……無理だよ……」
茜先輩の気持ちを知ってしまったし
陸先輩にもこれ以上自分を責めて欲しくない
だからこうするしかないんだよ…。