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恋花火
第26章 ねぎみそ 愛の劇場
陸先輩への差し入れを託し、本日の任務は終了。


タケルは床に転がって、ゲームをしていた。


私はというと、しばらく読みかけのままにしていた海賊物の漫画に読みふける。


ふと気づけば私は寝てしまっていたようで、毛布がかけられていた。


タケルはゲームしてた姿のまま爆睡。


タケル…ちょっと痩せた気がする。


しばらくちゃんと見ていなかったからちっとも気付かなかった。


「タケルーお布団入れば」


声をかけても、タケルは起きない。


鬼練も始まったし、スタメン入りしてるタケルは特にキツイメニューをこなしている。


時計を確認すると、もう0時を回るところ。


タケルも風邪をひいてしまうといけないので、毛布をかけて、そして枕元にはじいちゃん特製ねぎみそを置いて


そっと部屋を出た。








「おい」


翌日、電車に乗っていたら背後からドスの効いた声で呼び止められた。


「あのねぎみそなんだよ。」


寝起きが最高に悪いタケル君でした。


「ちょっ…外でねぎみその話しないで!それに私に話しかけないで!!」

「はぁ〜?」


タケルはちゃっかり同じ車両に乗り込んできた。


「ちょっと!!」

「うっせーな。あ、陸先輩発見!陸先輩〜!!」

「ぎゃっ!?」


タケルのアホ!バカ!


おなかに渾身のパンチをお見舞いするとゴフッてなってた。


「おはようゴザイマス。」


電車に乗り込んできた陸先輩は、後輩の私たちになぜか敬語。


「疲れてイマセンカ?」


しかもなぜか片言で、思わずブーっと吹き出してしまう。


「笑ってません。」


必死で誤魔化そうとする私に、陸先輩は笑った。


数日ぶりにする会話。


見上げた陸先輩はやっぱり私のよく知る陸先輩で


「見とれてんじゃねー」

「んなっ、見とれてません!!」

「陸先輩、ねぎみそって知ってますか?」

「ぎゃー!」


挙動不振な私に、陸先輩は笑う。ひたすら笑う。


「もうやめてあげて…」


タケルに懇願すると、「ねぎみそマジ美味いんすよー」と、なぜか営業を始める……


「これ風邪にきくんすよ。」

「へぇ、そうなの?」


タケルの通学カバンからはねぎみそが現れた…


菜月5のダメージ。




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