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恋花火
第31章 女子高生のリアルな日常
激しい情事を終え、身体はヘトヘト。
私は陸先輩にもたれかかる様にして、なんとか身体を支えた。
もうすぐ始業時間だというのに、重い腰が上がらない。
身体には余韻が残っていて、鼓動も速い。
このまま、二人きりの世界に閉じ込められたままでいたい……
そう思うが、無情にも予鈴が鳴り響く。
「……もうそろそろ行かないとですね。」
「……うん。」
なんとか立ち上がり、まだ壁に寄りかかって座っている陸先輩に手を伸ばす
……と、その手をグッと引っ張られた。
バランスを崩し、陸先輩の上に転ぶ。
「行っちゃうの?」
うひゃあ〜
上目遣い……なんて可愛い……!
「だって、予鈴が……」
そんな私の唇をまた、陸先輩の唇が塞ぐ。
速かった鼓動が更に速くなる。
大丈夫か、私の心臓……
「……菜月ちゃんって、なかなかすごいよね。」
「え?」
「あいつがハマるわけだー」
あいつって誰……茜先輩?
それとも……
「行くか〜」
熱っぽいキスでその気にさせておきながら、サクッと切り替える陸先輩。
陸先輩こそ、なんか色々すごいですよ。笑
図書館を出ると、当たり前だけどたくさんの人がいた。
その瞬間、現実に戻される。
「じゃあ部活でね。」
甘ったるい時間から切り替えるのは、私には困難で。
「どーしたその顔。」
教室に入った瞬間にそう声をかけられ、振り返る。
「……なんだ、翔太か。」
「なんだとはなんだよ。一体誰だと思ったわけ?」
「いや、別に……」
本当に私、誰を期待したんだろう。
「陸先輩とエッチでもしてきた?」
「はぁ!?」
「だってそんな顔してるし。」
そんな顔ってどんな顔だよ!
「……ていうかデリカシーなさすぎ!普通そういう事聞く!?」
「だって気になるし。女子高生のリアルな生態。」
「気持ち悪いこと言わないでよ。」
栗林翔太とそんなやり取りをしていたら、なになにー?と、会話に入ってきたのは同じクラスの二川原ちあき。
一年生女子の一番人気と謳われる女の子。
可愛いのに気取っていなくて、誰とでも仲良く話せる子として私は認識していた。
私は陸先輩にもたれかかる様にして、なんとか身体を支えた。
もうすぐ始業時間だというのに、重い腰が上がらない。
身体には余韻が残っていて、鼓動も速い。
このまま、二人きりの世界に閉じ込められたままでいたい……
そう思うが、無情にも予鈴が鳴り響く。
「……もうそろそろ行かないとですね。」
「……うん。」
なんとか立ち上がり、まだ壁に寄りかかって座っている陸先輩に手を伸ばす
……と、その手をグッと引っ張られた。
バランスを崩し、陸先輩の上に転ぶ。
「行っちゃうの?」
うひゃあ〜
上目遣い……なんて可愛い……!
「だって、予鈴が……」
そんな私の唇をまた、陸先輩の唇が塞ぐ。
速かった鼓動が更に速くなる。
大丈夫か、私の心臓……
「……菜月ちゃんって、なかなかすごいよね。」
「え?」
「あいつがハマるわけだー」
あいつって誰……茜先輩?
それとも……
「行くか〜」
熱っぽいキスでその気にさせておきながら、サクッと切り替える陸先輩。
陸先輩こそ、なんか色々すごいですよ。笑
図書館を出ると、当たり前だけどたくさんの人がいた。
その瞬間、現実に戻される。
「じゃあ部活でね。」
甘ったるい時間から切り替えるのは、私には困難で。
「どーしたその顔。」
教室に入った瞬間にそう声をかけられ、振り返る。
「……なんだ、翔太か。」
「なんだとはなんだよ。一体誰だと思ったわけ?」
「いや、別に……」
本当に私、誰を期待したんだろう。
「陸先輩とエッチでもしてきた?」
「はぁ!?」
「だってそんな顔してるし。」
そんな顔ってどんな顔だよ!
「……ていうかデリカシーなさすぎ!普通そういう事聞く!?」
「だって気になるし。女子高生のリアルな生態。」
「気持ち悪いこと言わないでよ。」
栗林翔太とそんなやり取りをしていたら、なになにー?と、会話に入ってきたのは同じクラスの二川原ちあき。
一年生女子の一番人気と謳われる女の子。
可愛いのに気取っていなくて、誰とでも仲良く話せる子として私は認識していた。