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恋花火
第34章 真冬の蜃気楼
私は止めたからね?


止めたんだからね!


それでも栗林翔太は、告白すると言って聞かない。


「……まぁ、見返り求めてるって言ったけど、それはあくまでもついでっていうか。」


ただ、気持ちを伝えたいんだ__。


栗林翔太は、真っ直ぐに前を向いて言った。


「……そっか。」

「馬鹿だと思う?」

「ううん…。」


今日だけは、栗林翔太がかっこよく見えた。





明日からは遂に大会が始まる為、前日の今日は部活が休みだった。


なので、今日は久しぶりにゆっくり陸先輩とデート。


「明日から大会ですね。」

「俺明日、選手宣誓やんなきゃでさ。緊張しまくりでやばい。」

「え!陸先輩、選手宣誓やるんですか!?」

「そうそう。うちの高校、毎年だよ。前大会の王者が選手宣誓をするのが決まりなんだ。」



10年連続選手宣誓がうちの高校って凄い…


緊張しまくってるーと言いながらも、陸先輩はいつも通りに見えるからそれも凄い。


私だったらお腹痛くなって熱出しちゃうかも。


…タケルみたいに。


「明日も寒いらしいから、風邪ひかないでね。」

「……陸先輩も。」




予選が始まる前日


安心するために私を抱いた陸先輩。


なのに今日は、大会前日だというのに


キスさえしないままデートは終わった。


……本当は、めちゃくちゃに抱かれたかった。


たくさんの口づけで癒されたかった。





______翌日、大会が幕を開けた。


陸先輩の選手宣誓はとてもかっこよくて、キラキラしていて


眩しくて私は目を逸らした。


陸先輩が言う通り、今日はとっても寒かったけれど


私は今日、マフラーをしなかった。







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