この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋花火
第35章 SNOW DAY
陸先輩のお見送りのために、家の外に出ると
目の前に急に人影が現れた。
「うわっ!……って、翔太!?」
立っていたのは、栗林翔太だった。
「ビックリするじゃん。なんでここにいんの?」
話しかけても返事は返ってこない。
ただボーッと立ち尽くしている。
「もしもーし。翔太?」
変なの。
……もしかして、二川原さんに振られちゃったのかな
そうに違いない
だってすごい上の空だし。
「……わかった、話聞いてあげるよ。」
本当は今、そんなことしてる場合じゃないんだけど
明日も試合だし
早く寝て明日に備えたいところだけど……
「……聞いてくれんの?」
こんな変な状態の栗林翔太を放っておくほど、私も鬼じゃないよ。
「うん。聞くよ。」
私は、どうやって慰めようかを考えていた。
もっといい人いるよ、とか?
はたまた、好きなら諦めないで頑張れ
……とか?
どらもこれも無責任な発言な気がして、迷う。
「俺さ……」
ゴクリ
隣にいる陸先輩からも、緊張が伝わってくるよ……
陸先輩、付き合わせちゃってごめんなさい……
「二川原さんと付き合うことになった。」
「……そっか。……は?」
「告白したら一発オッケー。」
「えええ!?」
「驚きすぎだから。ねぇ、先輩。こいつ失礼じゃないっすか?」
「ははは」
オッケーもらったって、どういうこと?
だって二川原さんは……
「……翔太、夢なんじゃ?」
「俺もそう思ったよ。だけど夢じゃないぽい。……ほら。」
栗林翔太はニマニマしながら、嬉しそうに携帯を差し出してきた。
……そこには。
"翔太くんのこと、私もずっと好きだった。"
二川原さんからの、愛のメッセージが書いてあった。
「……本当は、俺と付き合ってること秘密にしてって頼まれたんだ。」
それって、某タケルの時と同じ手口。
「だけどおまえには話聞いてもらったりしたから、教えたかった。だから誰にも、言わないでほしい。」
こんなことって……
これってさ
俗に言う、二股ってやつ?
目の前に急に人影が現れた。
「うわっ!……って、翔太!?」
立っていたのは、栗林翔太だった。
「ビックリするじゃん。なんでここにいんの?」
話しかけても返事は返ってこない。
ただボーッと立ち尽くしている。
「もしもーし。翔太?」
変なの。
……もしかして、二川原さんに振られちゃったのかな
そうに違いない
だってすごい上の空だし。
「……わかった、話聞いてあげるよ。」
本当は今、そんなことしてる場合じゃないんだけど
明日も試合だし
早く寝て明日に備えたいところだけど……
「……聞いてくれんの?」
こんな変な状態の栗林翔太を放っておくほど、私も鬼じゃないよ。
「うん。聞くよ。」
私は、どうやって慰めようかを考えていた。
もっといい人いるよ、とか?
はたまた、好きなら諦めないで頑張れ
……とか?
どらもこれも無責任な発言な気がして、迷う。
「俺さ……」
ゴクリ
隣にいる陸先輩からも、緊張が伝わってくるよ……
陸先輩、付き合わせちゃってごめんなさい……
「二川原さんと付き合うことになった。」
「……そっか。……は?」
「告白したら一発オッケー。」
「えええ!?」
「驚きすぎだから。ねぇ、先輩。こいつ失礼じゃないっすか?」
「ははは」
オッケーもらったって、どういうこと?
だって二川原さんは……
「……翔太、夢なんじゃ?」
「俺もそう思ったよ。だけど夢じゃないぽい。……ほら。」
栗林翔太はニマニマしながら、嬉しそうに携帯を差し出してきた。
……そこには。
"翔太くんのこと、私もずっと好きだった。"
二川原さんからの、愛のメッセージが書いてあった。
「……本当は、俺と付き合ってること秘密にしてって頼まれたんだ。」
それって、某タケルの時と同じ手口。
「だけどおまえには話聞いてもらったりしたから、教えたかった。だから誰にも、言わないでほしい。」
こんなことって……
これってさ
俗に言う、二股ってやつ?