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恋花火
第37章 トラブルメーカー
ミーティングを終え、ウォーミングアップ。
ピッチの向こう側では対戦相手もウォーミングアップを始めた。
毎回思うけど、対戦相手はやたらと強そうに見えて、萎縮してしまう。
「菜月ちゃん、ミネラルウォーター買ってきてくれる?」
「はい!」
茜先輩に指示され、スタンド裏へと向かう。
……と、そこには。
「ん……、翔太くん……」
ぎょええ〜!!
二川原さんと栗林翔太のキスシーンに遭遇!
「に、二川原さん……?」
たぶんファーストキスであろう栗林翔太の興奮やら動揺やら、こっちにまで伝わってくる。
……見たくなかった。
二川原さんがどうなろうと知ったこっちゃないけど
もし、タケルがこの事を知ったら悲しむはず。
そう思うから……
「翔太!」
飛び出して声をかけると、栗林翔太はホッとしたようなガッカリしたような、なんとも言えない表情を浮かべていた。
「翔太も応援に来てくれたの?」
「そう。二川原さんに誘われた。」
彼氏を引き連れてもう一人の彼氏の試合観戦って。どうなってんのその神経。
「あたし先に席行ってるねー」
「あ、うん。」
取り残された翔太は、不安げな顔でこっちを見た。
「松下…、あのさ」
やたらと深刻な口調で切り出してくる翔太は、もしかして気付いてる……?
「なに…!?」
「二川原さんってさ……」
「うん…」
「処女かな?」
「は?」
心配して損した!!
「んなはずないじゃん!」
「えー。そうかな?話してるとすごい純情って感じでさ…」
純情ならこんな人目ありまくりのところでキスしませんから!!
あんたの目はどーなってんの。
ピッチの向こう側では対戦相手もウォーミングアップを始めた。
毎回思うけど、対戦相手はやたらと強そうに見えて、萎縮してしまう。
「菜月ちゃん、ミネラルウォーター買ってきてくれる?」
「はい!」
茜先輩に指示され、スタンド裏へと向かう。
……と、そこには。
「ん……、翔太くん……」
ぎょええ〜!!
二川原さんと栗林翔太のキスシーンに遭遇!
「に、二川原さん……?」
たぶんファーストキスであろう栗林翔太の興奮やら動揺やら、こっちにまで伝わってくる。
……見たくなかった。
二川原さんがどうなろうと知ったこっちゃないけど
もし、タケルがこの事を知ったら悲しむはず。
そう思うから……
「翔太!」
飛び出して声をかけると、栗林翔太はホッとしたようなガッカリしたような、なんとも言えない表情を浮かべていた。
「翔太も応援に来てくれたの?」
「そう。二川原さんに誘われた。」
彼氏を引き連れてもう一人の彼氏の試合観戦って。どうなってんのその神経。
「あたし先に席行ってるねー」
「あ、うん。」
取り残された翔太は、不安げな顔でこっちを見た。
「松下…、あのさ」
やたらと深刻な口調で切り出してくる翔太は、もしかして気付いてる……?
「なに…!?」
「二川原さんってさ……」
「うん…」
「処女かな?」
「は?」
心配して損した!!
「んなはずないじゃん!」
「えー。そうかな?話してるとすごい純情って感じでさ…」
純情ならこんな人目ありまくりのところでキスしませんから!!
あんたの目はどーなってんの。