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恋花火
第38章 rainy day
とりあえず口外はしないという事で解散


なんだかものすごく疲れた1日だった。


「って、明日決勝戦じゃないですか!」

「そうだよー」

「こうしちゃいられません!」

「何する気。笑」


状況を飲み込めてない陸先輩の手を引いて、向かったのは家の近所にある神社。


「もしかして神頼み?笑」

「そうです!」


そう言うと陸先輩は、あははって笑った。


いつもの可愛い顔で。


「神に頼らなくても、勝つよ。」


うぉぉ


かっこいいー!!


「……でも、怪我しませんようにってお願いしようかな。」

「ですね……」

「タケル、痛かっただろうな。」


ごめんね、と、陸先輩が謝ってきた。


「なんで陸先輩が謝るんですか!?」

「今日タケルにばっか頼ってた面もあったし。負担大きかったと思うんだよね。」

「でも!陸先輩のせいじゃないのは確かですから!」

「……あの子のセリフ借りたわけではないけど、タケルたくさん練習してたのに。決勝戦出たかったよなーって。」

「大丈夫ですってば!もう!」

「あ、怒り出した。笑」

「だって陸先輩が変な事言うから……」

「ごめん。」

「……また謝るし……」


陸先輩は力なく笑い、また小さく、ごめんと呟いた。
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