この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋花火
第40章 トモダチ。
翌日、学校にはタケルの姿があった。
久しぶりの学校だからか、休み時間のたびに見かけるタケルは、常に笑っていた。
……タケルはいつ家を出て行くのだろうか。
昔から、お母さんを悲しませる事はしなかったタケルが決意した事。
いつから、考えていたの?
いつから、悩んでいたの?
あんなにも近くにいた私は、何も知らない。
「いや〜、知らなくていいでしょ、そこは。」
「で、ですよね……」
久しぶりの美波との女子トーク。
「まだなんか隠してるよね?」
「え!?ないし!」
「ほう。」
「ないってば……ぎゃ〜!やめてぇ〜!うひゃひゃひゃ」
くすぐり大作戦。言うまでくすぐり続けるっていう、卑怯な美波の技。
「ひー!言いますからぁ」
ようやくくすぐるのをやめてくれて、ひーひー言う私の事を美波は笑っていた。
「キスぅ!?」
「シー!声が大きい!」
「だって……え?タケルから?」
「私からなわけないじゃん!」
「はー、そっかぁ。あんたにはいつもビックリさせられるけど、今回は群を抜いてビックリだわ。」
「私だってビックリしたよ……」
ビックリしたし、ムカついたし、悲しかった。
「しかも陸先輩も知ってるという」
「はぁ!?それで!?」
「なぜか陸先輩に謝られた……」
「んもー!陸先輩!私が慰めてあげたいよ!!あんたなんかやめて私なんてどうかなぁ?」
「レンがいるでしょ。」
「レンはタケルと同レベルだから。笑」
格付けでいうと、レンとタケルはランク外付近だと美波は言った。
タケルのせいで、レンまで巻き添え食らってる。
「そんで、陸先輩はもう雲の上的な。なんか超越してるよね。」
「それわかる…」
陸先輩は例えるなら、ヒーローも超えちゃって仙人みたいな。
それくらい大人。
「……でも私、あんたのこと可愛がる陸先輩の気持ちもわかるなぁ。」
「え…!?」
「いつでも一生懸命でさ、必死で、なんかかわいい。ちゅっ」
「えっ、えっ、ちゅ♪」
おバカな二人の時間は、あっという間に過ぎていく。
久しぶりの学校だからか、休み時間のたびに見かけるタケルは、常に笑っていた。
……タケルはいつ家を出て行くのだろうか。
昔から、お母さんを悲しませる事はしなかったタケルが決意した事。
いつから、考えていたの?
いつから、悩んでいたの?
あんなにも近くにいた私は、何も知らない。
「いや〜、知らなくていいでしょ、そこは。」
「で、ですよね……」
久しぶりの美波との女子トーク。
「まだなんか隠してるよね?」
「え!?ないし!」
「ほう。」
「ないってば……ぎゃ〜!やめてぇ〜!うひゃひゃひゃ」
くすぐり大作戦。言うまでくすぐり続けるっていう、卑怯な美波の技。
「ひー!言いますからぁ」
ようやくくすぐるのをやめてくれて、ひーひー言う私の事を美波は笑っていた。
「キスぅ!?」
「シー!声が大きい!」
「だって……え?タケルから?」
「私からなわけないじゃん!」
「はー、そっかぁ。あんたにはいつもビックリさせられるけど、今回は群を抜いてビックリだわ。」
「私だってビックリしたよ……」
ビックリしたし、ムカついたし、悲しかった。
「しかも陸先輩も知ってるという」
「はぁ!?それで!?」
「なぜか陸先輩に謝られた……」
「んもー!陸先輩!私が慰めてあげたいよ!!あんたなんかやめて私なんてどうかなぁ?」
「レンがいるでしょ。」
「レンはタケルと同レベルだから。笑」
格付けでいうと、レンとタケルはランク外付近だと美波は言った。
タケルのせいで、レンまで巻き添え食らってる。
「そんで、陸先輩はもう雲の上的な。なんか超越してるよね。」
「それわかる…」
陸先輩は例えるなら、ヒーローも超えちゃって仙人みたいな。
それくらい大人。
「……でも私、あんたのこと可愛がる陸先輩の気持ちもわかるなぁ。」
「え…!?」
「いつでも一生懸命でさ、必死で、なんかかわいい。ちゅっ」
「えっ、えっ、ちゅ♪」
おバカな二人の時間は、あっという間に過ぎていく。