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恋花火
第6章 シーサイドにて
強化合宿最終日。
朝から晩まで、食事とトイレ以外はずっとサッカーをしている部員のみんな。
少しでも支えになれたらと、マネージャーは頑張ります。
「菜月ちゃん、無理しないでね。キツかったら言ってね。」
そう声をかけてくれたのは、二年生マネージャーの茜先輩。
茜先輩は、ユリ先輩とは大違いでいつも真面目にマネージャーの仕事をこなすし、更に私たち一年生にもとても優しくしてくれる。
「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
私は密かに、入部当時からそんな茜先輩に憧れていた。
気配り上手で、笑顔が素敵で、一生懸命で。
私もそんな女性になりたくて。
なのでちょっとくらい仕事がキツくても、弱音なんて吐きたくない。
部員たちはずっと身体を動かしていて、もっとキツイんだから。
目の前にある大量の練習着を、グラウンド脇にある水道でジャブジャブ洗う。
ジリジリと太陽が照らす。
下を向くと自然とぽたりと地面に落ちる汗。
その汗が出なくなっていることにも気付かず夢中で洗っていたら…
あれれ、なんだか目の前が回ってる…
朝から晩まで、食事とトイレ以外はずっとサッカーをしている部員のみんな。
少しでも支えになれたらと、マネージャーは頑張ります。
「菜月ちゃん、無理しないでね。キツかったら言ってね。」
そう声をかけてくれたのは、二年生マネージャーの茜先輩。
茜先輩は、ユリ先輩とは大違いでいつも真面目にマネージャーの仕事をこなすし、更に私たち一年生にもとても優しくしてくれる。
「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」
私は密かに、入部当時からそんな茜先輩に憧れていた。
気配り上手で、笑顔が素敵で、一生懸命で。
私もそんな女性になりたくて。
なのでちょっとくらい仕事がキツくても、弱音なんて吐きたくない。
部員たちはずっと身体を動かしていて、もっとキツイんだから。
目の前にある大量の練習着を、グラウンド脇にある水道でジャブジャブ洗う。
ジリジリと太陽が照らす。
下を向くと自然とぽたりと地面に落ちる汗。
その汗が出なくなっていることにも気付かず夢中で洗っていたら…
あれれ、なんだか目の前が回ってる…