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恋花火
第43章 春の海、冬の海
翌日


朝起きて窓の外を見ると、うっすらと白く雪が積もっていた。


「雪だ!!」


雪なんか毎年降るし、雪かきも大変なんだけど、初雪はなぜか嬉しい。


外に出てみると、葉っぱは白くカチカチになっていて


水たまりは氷になっていた。


歩くたびに、パリパリ、カシャンと音がする。


白くなった街を見たくて、いつもはしない早朝散歩に出かけた。


冬の朝の空気は澄んでいて、とても気持ちがいい。


自然と鼻歌がこぼれる。


気分よく歩いていたら、凍った地面に足をとられてすってんころりん!


痛い、恥ずかしい、冷たい。最悪のハットトリック。


急いで立ち上がり何事もなかったかのように歩き出すと、背中の方からブーッと吹き出したような音がした。


「!?」

「おまえさいっこ〜」


タケルが、ゲラゲラ笑ってた……


「見てたの!?」

「おー。バッチリな。」

「いつから!?」

「家出たらへんから。」

「それずっとじゃん!声くらいかけてよ恥ずかしい……」

「歌ったり転んだり忙しそうだったから。笑」

「あーもー!恥ずかしい!」


一人ギャーギャー騒いでいたら、やたらと爽やかにタケルが笑ってることに気が付いた。


「ど、どしたタケル。」

「なにが?」

「なんか違う。なに!?」


ジーッとタケルを観察する。


ジーーー


「ぷはぁ」

「なにやってんのおまえ」

「…や、別に。」


あまりに観察しすぎて、近くで見つめすぎて、変に緊張しちゃって呼吸するのも忘れてた。


「こんな朝早くにタケルはなにしてんの?」

「え?あー、ジョギング?」

「疑問系?笑 もう走れるの?」

「まだゆっくり歩く程度かな。」


よく見ると、まだ歩き方がぎこちない。


「……まだジョギングするのは早いんじゃない?」

「……そ?」

「だと思うけど。」


寒くなってきたし、帰ろうって誘っても、タケルは帰る様子がない。


「……帰んないの?」


私の問いかけに、タケルは「海見てから」と言った。


海というフレーズを聞いて


「私も行きたい」そんな言葉が自然と口から出た。
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