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恋花火
第45章 brothers

「ズル休みじゃないもん。今から行こうとしてたもん!!」
シワシワの制服を叩くと、おじいちゃんはニコリとした。
「はぁ……」
ため息が漏れる。
ズル休み、失敗。
今から行ったって完全に遅刻だし、ちっとも急ぐ気になれず駅までの道を歩いた。
……最悪。
定期忘れた。
もう、本当についてない。
情けない。
大嫌いと言われるわ、ズル休みは失敗するわで最悪な1日のはじまりに、涙出ちゃいそう。
すると後ろから、「サボり?」
そう、聞き慣れた声がした。
「……タケルこそ。」
「俺はサボりじゃねーし。寝坊しただけだっつの。」
「いや、それドヤ顔で言われてもね。」
「朝よえーからな。」
……知ってるよ、そんなの。
何度朝を共にしたと思ってんの
お泊まりして、翌朝になれば
離れて寝てたはずなのに私達はいつもピッタリくっついている。
それは寒い冬も、暑い真夏も。
「……東京行ったら、寝坊しちゃダメだよ。」
そう言うとタケルは、「まぁな。」って
ニッと笑った。
……本当に、行っちゃうんだね
この街から出て行くんだね。
タケルがいなくなるということを、リアルに感じた瞬間だった。
シワシワの制服を叩くと、おじいちゃんはニコリとした。
「はぁ……」
ため息が漏れる。
ズル休み、失敗。
今から行ったって完全に遅刻だし、ちっとも急ぐ気になれず駅までの道を歩いた。
……最悪。
定期忘れた。
もう、本当についてない。
情けない。
大嫌いと言われるわ、ズル休みは失敗するわで最悪な1日のはじまりに、涙出ちゃいそう。
すると後ろから、「サボり?」
そう、聞き慣れた声がした。
「……タケルこそ。」
「俺はサボりじゃねーし。寝坊しただけだっつの。」
「いや、それドヤ顔で言われてもね。」
「朝よえーからな。」
……知ってるよ、そんなの。
何度朝を共にしたと思ってんの
お泊まりして、翌朝になれば
離れて寝てたはずなのに私達はいつもピッタリくっついている。
それは寒い冬も、暑い真夏も。
「……東京行ったら、寝坊しちゃダメだよ。」
そう言うとタケルは、「まぁな。」って
ニッと笑った。
……本当に、行っちゃうんだね
この街から出て行くんだね。
タケルがいなくなるということを、リアルに感じた瞬間だった。

