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恋花火
第49章 ALONE

やっと笑いが落ち着いた陸先輩が、ふとこちらを向いて目が合った。
まだ話題に困ってる私に、「そんな気使わないで」と優しく微笑む。
「俺、菜月ちゃんと離れて気付いたことがあって。」
「はい……」
「タケルの隣で幸せそうに笑ってる菜月ちゃんが、一番好きだなって。」
そう言って頬を指でグリグリされた。
「……知ってる?菜月ちゃんて普段は出てないんだけど、大爆笑するとここにえくぼが出るんだよ。」
「え……、知りませんでした。」
「そのえくぼは、俺の前じゃ一度も現れたことがない。残念ながら。」
「嘘。私ここにえくぼなんて…」
「そのえくぼはタケルしか知らない、きっと。」
知らなかったよ
えくぼがあったなんて
毎日化粧をするときや、顔を洗うとき鏡を見るのに
「心から笑うってね、俺には無理だった。……タケルじゃないと、無理だった。」
"おまえってバカ笑いすると顔くずれるよな"
タケル
私あんたがいないと笑えないよ
陸先輩が教えてくれたよ
私のえくぼ
タケルへのひた隠しにしてきた想い
……見つけてくれたよ
「タケル呼び戻そう。」
「どうやって…?」
「全国はタケルがいなきゃ戦えない。」
「でも…、もうタケルの帰る場所なんて…」
「あるじゃん、ここに。」
先輩はまた私にデコピンをした。
全く痛くない、優しいデコピン。
「だってタケルは私の事なんて何とも思ってないのに。」
そう言うと陸先輩はククッと笑った。
「俺、二人よりも二人の気持ちわかってるかも。つーか俺以外にもみんな知ってるだろうな〜」
笑いながら陸先輩は、「授業戻るぞ〜」と言ってきた。
「あ、最後に」
「へ?」
急に踵を返した陸先輩に
キュッと抱きしめられた。
「菜月ちゃん」
「はい……?」
「タケルと仲直りしてね。」
いつかも言われたそのセリフ
陸先輩
ありがとう
私の事を好きになってくれて
ありがとう
たくさんの優しさをくれて
「……大好きだった。」
頭の上から声が降ってくる
私も
私も大好きでした
「タケルには秘密ね」
そう言って陸先輩は、私のえくぼが隠れている場所に
サヨナラのキスをした。
まだ話題に困ってる私に、「そんな気使わないで」と優しく微笑む。
「俺、菜月ちゃんと離れて気付いたことがあって。」
「はい……」
「タケルの隣で幸せそうに笑ってる菜月ちゃんが、一番好きだなって。」
そう言って頬を指でグリグリされた。
「……知ってる?菜月ちゃんて普段は出てないんだけど、大爆笑するとここにえくぼが出るんだよ。」
「え……、知りませんでした。」
「そのえくぼは、俺の前じゃ一度も現れたことがない。残念ながら。」
「嘘。私ここにえくぼなんて…」
「そのえくぼはタケルしか知らない、きっと。」
知らなかったよ
えくぼがあったなんて
毎日化粧をするときや、顔を洗うとき鏡を見るのに
「心から笑うってね、俺には無理だった。……タケルじゃないと、無理だった。」
"おまえってバカ笑いすると顔くずれるよな"
タケル
私あんたがいないと笑えないよ
陸先輩が教えてくれたよ
私のえくぼ
タケルへのひた隠しにしてきた想い
……見つけてくれたよ
「タケル呼び戻そう。」
「どうやって…?」
「全国はタケルがいなきゃ戦えない。」
「でも…、もうタケルの帰る場所なんて…」
「あるじゃん、ここに。」
先輩はまた私にデコピンをした。
全く痛くない、優しいデコピン。
「だってタケルは私の事なんて何とも思ってないのに。」
そう言うと陸先輩はククッと笑った。
「俺、二人よりも二人の気持ちわかってるかも。つーか俺以外にもみんな知ってるだろうな〜」
笑いながら陸先輩は、「授業戻るぞ〜」と言ってきた。
「あ、最後に」
「へ?」
急に踵を返した陸先輩に
キュッと抱きしめられた。
「菜月ちゃん」
「はい……?」
「タケルと仲直りしてね。」
いつかも言われたそのセリフ
陸先輩
ありがとう
私の事を好きになってくれて
ありがとう
たくさんの優しさをくれて
「……大好きだった。」
頭の上から声が降ってくる
私も
私も大好きでした
「タケルには秘密ね」
そう言って陸先輩は、私のえくぼが隠れている場所に
サヨナラのキスをした。

