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第9章 ちっぽけなプライド

「やってみ。さっき動かしてたみたく。」

「え…」

「ほら、もう疼いちゃってるだろー？」


タケルが耳元で囁く。


久しぶりの至近距離。


今すぐ抱きしめたい。抱きしめられたい。


キスしたい。キスされたい。


…だけど無理なんだ。


しちゃいけないと思えば思うほど、強く求めてしまう。


自然と手が乳房の突起に伸びる。


乳頭はもう、ピンと硬く尖ってしまっている。


舐めて…タケル…


そんなセリフが今にも口から出てしまいそう…


「すげぇ」


急いでショーツを脱ぎとり、再び開いた両脚


その中心はとろとろになっているのが見なくてもわかる。


「ちょー濡れてる」


タケルは私の陰部を凝視している。それも間近で…


ひゅっと息がかかり、それだけで腰が浮いてしまう。


「タケル…っ」

「なに？」


触って


舐めて


挿れて…


だけどそんなこと、口にしちゃいけない。


「早く…っ、さっきのやつ返して。」

「挿れたいの？」

「そう…だよ…」

「ふーん。」


タケルはバイブレーターをチロチロと舌先で舐めた。


まるでタケルのフェラチオシーン。


器用に動く舌先に釘付けになる。


もし、その舌で私の事を舐めてくれたのなら。


どれだけ気持ちいいのだろう…


私は左手で小陰をグイッと開き、既に赤く充血している突起を勃たせた。


「見て…タケル…私もうこんなになっちゃってるの…だから早くそれ返して」

「やーだ」

「もう……」

私は右手の指先で、クルクルと円をかくようにクリトリスの周りを弄った。


クリトリスに触れるか触れないか…


さっきタケルが酔っ払って撫でたように。


「…いつもこうしてやってるんだ？」

「…たまに。」


タケルとSEXしている期間は、ほぼオナニーはしない。


けれど、今みたいにタケルにパートナーがいる時は、こうして……


ジュプッ


指を出し入れする。


激しい水音が部屋に響く。


「すげー、こっちまで垂れてるよ。」


お尻の穴にも蜜を塗りつける。


きっと私のあそこは、さっき鏡で見たとき以上に光っていることだろう。