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恋花火
第12章 送り狼
「陸先輩は、おまえに似合わないくらいカッコイイ。」
……は!?
素直になったかと思いきや、いきなりなに言い出すの!?って思ったけど…
"彼氏がいるの"
ってタケルに宣言したから、きっとその彼氏は陸先輩だと勘違いしている模様。
「だからやめとけば。」
「いや、意味わかんない。」
「もったいねー」
「うるさいっ」
もー!せっかく陸先輩のお色気ビームに癒されてたのに。
気分が台無し。
「ズルイよ!タケルだって茜先輩と……」
「だからしてないって。」
「キスしてたもん!どうせ私は……」
どうせ私は
タケルにだって女の子として見てもらえない
陸先輩に似合うだなんて思ってない
悔しくて悔しくて
気づいたらボロボロ涙が出ていた。
「すーぐ泣く。」
「嫌い!タケルなんか大っ嫌い!!」
またいらないことを宣言して、私は家の玄関のドアを、音を立てて強く閉めた。
嫌い
大っ嫌い。
……は!?
素直になったかと思いきや、いきなりなに言い出すの!?って思ったけど…
"彼氏がいるの"
ってタケルに宣言したから、きっとその彼氏は陸先輩だと勘違いしている模様。
「だからやめとけば。」
「いや、意味わかんない。」
「もったいねー」
「うるさいっ」
もー!せっかく陸先輩のお色気ビームに癒されてたのに。
気分が台無し。
「ズルイよ!タケルだって茜先輩と……」
「だからしてないって。」
「キスしてたもん!どうせ私は……」
どうせ私は
タケルにだって女の子として見てもらえない
陸先輩に似合うだなんて思ってない
悔しくて悔しくて
気づいたらボロボロ涙が出ていた。
「すーぐ泣く。」
「嫌い!タケルなんか大っ嫌い!!」
またいらないことを宣言して、私は家の玄関のドアを、音を立てて強く閉めた。
嫌い
大っ嫌い。