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恋花火
第12章 送り狼
あのあと、イライラして眠れなくて


結果、寝坊。


最悪なことに、いつも避けていたラッシュの電車に乗ることに。


あーもう。


これも全てタケルのせい!!


電車に乗り込むと、本当にギュウギュウ缶詰め状態。


と、そこに。


「マジやばいね、これ。」


まるで少女漫画?ヒーローが参上した。


「陸先輩…、なんでこの時間の電車に…」

「菜月ちゃんこそ。」


陸先輩は私をドア側に押し付けた。


これが巷で噂の壁ドン…!?


「うわ、なんかゴメン。我慢して。笑」


電車が揺れるたびに密着する私と陸先輩の身体。


私の中の私がまた騒ぎ出す。



ゴメンどころか……もう。


「菜月ちゃん、大丈夫?」


優しすぎる。イケメンすぎる。


これは本当にヤバイです。


「私今、色々弱ってるんで…、優しくしないでいただけると助かります…」

「どういうこと?」

「私すごく、ズルイ女になってしまいそうです……」


まだどこかでタケルを想っているのに


陸先輩にときめいちゃってる私もいて。


もう訳がわからない。


すると陸先輩は、至近距離でキラースマイルを存分に発揮してきた。


「俺もズルイよ。」

「え?どこがですか?」

「弱みに付け込んでるから。」


そう、耳元で囁かれて……


これがキュン死ってやつなのかと、身をもって知った。
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