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恋花火
第13章 LOVE HOLIC
担任のお説教が終わったのは、それから更に15分以上経過したあとだった。



職員室から出ると、「なにしてんの」って…職員室前にいた陸先輩に爆笑された。


「ほんと情けないところをお見せしてしまって…」

「……今日部活に来なかったのって、レポートのせい?」

「そうですよ。」


そう言うと、陸先輩はあははってもう一回笑った。


「よかった…」

「え?レポートがですか?」

「違くて。……俺のせいで、部活来なかったのかなーって…心配だったから。」


あの陸先輩が


また新たな一面を見せてくる。


今日はちょっと焦り顔。


私どうしたらいい?


こんな顔次々と見せられたら、誰だって調子のっちゃうよ……。


「……ごめんなさい、陸先輩……」

「なにが?」

「浮かれるなと言われても…無理です。」


こんなにたくさんの武器を持ってる男の人、そうそういないよ?


「今朝のキス、なかったことに出来そうもありません。」


もう赤っ恥ピエロでもいい。


なかったことになんか出来ない。


「タケルのことも忘れてないのに…陸先輩に思いっきりときめいちゃってるんです。ごめんなさい。」


そこまで言い切ると、ブワッと涙が溢れた。


止まってよ涙


私ただのキモイ女じゃん……


なのに止まらない涙


しまいには鼻水まで出てくる始末。



「ほら、これで鼻チーンして。」


ティッシュをくれる、女子力まで高い陸先輩。


いつもこうして妹ちゃんのお鼻もふいてあげてるんだろうなって


涙と鼻水でぼんやりした頭で、そんな事を考えていた。



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