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第12章 俺のものに

男達が帰っていった。

「未唯？大丈夫？」

私と優は 未唯の顔を見た。

「大丈夫だよ。」

未唯はニッコリ笑った。

落ち着いているようだ。よかった。

「みんなに話せてよかった。
そうだ！ 歩と優ちゃんに 話したいことが あったんだった。」

「⁇」

「私ね、来週からパートで働くことにしたの！」

「本当に！」

優が喜んで 未唯の手を取っていた。

「働かないとね。飲みに行けなくなると辛いから。」

私と優に 微笑んだ。

「無理だけはしないように。」

無理するなと言っても するんだろうな…。
でも、働くことは 悪くないと思う。

「よし、私たちは 帰るね。ご飯食べてないでしょ、少しでも食べて 寝なさいよ。」

「ハイハイ。ありがとう。気をつけてね。」



私たちは 未唯の部屋を出た。

「よかったね。」
「うん、よかった。」

私たちは 泣きそうになった。