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Complex
第3章 変化
「へぇ」
車に乗った友香を、綾瀬はじっくりと見つめる。
「何か、変です?」
風に乱れた髪を直しながら、友香はその視線に気まずさを感じる。
「いや、今日は随分と大人っぽいなと思って」
「ダメですか?」
「いえいえ、先週の友香ちゃんもかわいかったけど。今日の友香ちゃんも綺麗だよ」
さらりと、嬉しくなるセリフを言える。
今まで何人の女の子に同じような賞賛を浴びせてきたのだろう。
「夕飯を食べるには早いし。どこか行きたいところある?」
「んー…」
突然のことで、何も浮かばない。
んん?と目で問いかけてくるが、お手上げだ。
「何も浮かばないです」
「あは、了解。って、俺もだけどねー。映画、は今見たいものないしなぁ。買い物とか?」
「うーん」
誰かと一緒に買い物をするのは苦手だ。
限られた時間の中で。
誰かに合わせて行きたい店が減るのは嫌だし、かといって自分に合わせてもらうのも好きじゃない。
服でもなんでも、買い物は一人が一番いい。
友香が躊躇っているのを感じたのか、綾瀬は少し考える。
「じゃあ、ドライブでもしますか」
まだ3時過ぎ。
道は比較的空いている。
行き先がわからぬまま、友香は綾瀬に身を任せた。
車に乗った友香を、綾瀬はじっくりと見つめる。
「何か、変です?」
風に乱れた髪を直しながら、友香はその視線に気まずさを感じる。
「いや、今日は随分と大人っぽいなと思って」
「ダメですか?」
「いえいえ、先週の友香ちゃんもかわいかったけど。今日の友香ちゃんも綺麗だよ」
さらりと、嬉しくなるセリフを言える。
今まで何人の女の子に同じような賞賛を浴びせてきたのだろう。
「夕飯を食べるには早いし。どこか行きたいところある?」
「んー…」
突然のことで、何も浮かばない。
んん?と目で問いかけてくるが、お手上げだ。
「何も浮かばないです」
「あは、了解。って、俺もだけどねー。映画、は今見たいものないしなぁ。買い物とか?」
「うーん」
誰かと一緒に買い物をするのは苦手だ。
限られた時間の中で。
誰かに合わせて行きたい店が減るのは嫌だし、かといって自分に合わせてもらうのも好きじゃない。
服でもなんでも、買い物は一人が一番いい。
友香が躊躇っているのを感じたのか、綾瀬は少し考える。
「じゃあ、ドライブでもしますか」
まだ3時過ぎ。
道は比較的空いている。
行き先がわからぬまま、友香は綾瀬に身を任せた。